今日、夢で、お父さんに会った
本当に会った
何故か分からないけど、手を、さわった。
なにか、お互い小さな声でぼそぼそと、会話をした、何を話したか忘れたけれど、きっとそのくらい他愛のない会話をしたんだと思う。
だって人は、さっきのこと忘れちゃう生き物だから。
お父さんの手を、久しぶりにさわった
カサカサで指が長くて、爪の形がきれいで
右の人差し指は歩いてる時、バイクにぶつかって、爪が、変形していて、その、赤黒くなってそのままずっと変わらないその爪も、久しぶりに、みた。
お父さんの手をさわった、本当に久しぶりの感覚だった。14年振りにさわった。
私の身体の奥底にあの時の、触覚がまだ残っていた。私の身体は、忘れないでいた。
たった今のことすら忘れてしまう生き物なのに、14年も前のこと、眠っていた触覚は今日の朝方、目を、さました。
起きて、ひるの12時だった。
今日は、すごい暑いし、晴れで、なんか使命感でシーツを洗った
部屋もゴリゴリ掃除した、すこし、涙が出た。
そして今、この文章を書いている。