知らない街
いつもの車窓から、いつもの時間帯のいつもの知らない近くの街並みなのに、交番に、3人の警察官と、道に、ぽつぽつと、警察官。
巡回する、警察官。
それ以外は、思うことはいつも同じで。
知らない運転手のかける音楽は小さくも無い音量で、疲れた耳がよく拾う。
イヤホンをつけて、何故かいつも同じアーティストのアルバムを再生しながら、S君を強く思い出す。
単純に大好きだなと思う、長く一緒に居るなと、疲れてる時こそ、顔や声を聞きたくなって、どうしようもなく、ぼんやり夜空をみつめる。
この時間はあまり好きではない。
また、巡回する、警察官。息が苦しくなる。
人を脅かす発言をするに至った迄、なにがあったの?きっと、私と同じ知らない街を歩いたことがあるよね。
これだけじゃない、蔓延る銃弾。
同じ街を時間を過ごして、同じ信号を渡った。
すれ違う人達と噛み砕く言葉たちを同等に扱わなければならないと改めて思った。
これらを強要してる訳じゃないし、異論はある。
私という存在の居心地の悪さと、社会を繋げるのは言葉や表現であって欲しいなと思った。