なぜか、家族4人でグアム旅行からのかえりで、これからは家族4人、キングベット繋げて4人で毎日眠りに着きます、と宣言された。
私は、毎晩どこで夜を過ごそうかなやんだ。
しかもこれから大好きなアーティストAさんが来るという朗報を聞いてすでにロリータを着ていた私は、最近新しく買ったワンピースを着たくて探し回った、クローゼットをパニ症になってすべてひっくりかえしているのを、おばあちゃんは見つめて、そっと少しずつ声をかけてくれた。しかし私の荷物だけ、グアムから届いていないことが分かった。
Aさんはあっという間にやってきて、私は、夢の中だから、流暢に喋れた。
「あなたの作る歌が大好きで、あなたのその美貌は唯一無二でだれにもあてはまりません」
「いつかあなたの標本ができたら博物館に毎日いきます」
そんなことをわーーー!としゃべった、
その後にまたライブでお会いしましょうとご挨拶して頭を下げ部屋を出ると、エレベーターがあり、あ、1階をお願いしますと声をかけふと冷静になる。
銀色の箱の中、自分の顔が反射して写った姿は、顔はまるく、ロリータは胸が強調され、にきび跡、蒙古襞、丸い鼻、薄い二重、現実につき戻された。
私はこんな姿でAさんと話していたのか。
嗚呼、と、心の中でこれが現実なんだと受け止めきれずも、事実であることに変わりないことを知る。
エレベータが開くと、羽田空港で、私の荷物知ってますか?と聞くと四千頭身の石橋くんが優しく荷物のインフォメーションを教えてくれた。
目が覚めて、大好きなAさんの曲を聴いた。
やっぱり、苦しくなる美しさだった。MVは夢の中と違って黒のリップだった。
大雨の中、部屋干しで湿っぽく、私は、タバコを吸って、自分の、今の顔を再確認した。