ふと思う、
普通の人?は、ご飯を食べても一日ゴロゴロしていても罪悪感を感じないのか?
痩せなきゃ、痩せなきゃ、痩せなきゃ
一体なんのために、
自分の体を自分で少しづつ減らしてゆくこと、俯瞰しているわたしには、ひよちゃんという女の子を止めることが出来ない。
うまれつき、華奢で線の細い人間だったら、こうはならなかったのか?
指先、首、線の細い人はどこを切り取っても美しい。なにより、パーツ一つ一つが自慢げに存在し、ひとつの体になっている。
わたしも、そうなりたい、なれない、なりたい
の、繰り返し。
生物としてありえない食生活をおくってまで、自分の命をけずってまで、私は細くなりたいのか。
問いかけても、どの私も答えてくれない。
ただ、たった一つの私のパーツを好きになってゆくことが増えていけば、ひよちゃんは少し、止まるのかもしれない、なんて、考えたり。
とにかく今は、体を無くしたい、不可能と分かっている目的地を作ってしまった私には無くす事しか正解がない。
生まれ変わったら、綺麗なガラスになって、どこかの誰かに大切に保管されていて欲しい。ガラスは死んで燃やされたら、溶けて違う形になることが出来る。
私は火葬されても、醜い骨格があらわになるだけで、形を変えることは出来ない。
可能性のない体、かえることの出来ない体。
未来のない体。
そして私は女だ。未来を求められる体として産まれてしまった。